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クモの巣に対するミツバチの不思議な行動
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2010年の夏の暑さは異常でした。
暑さのあまり、ミツバチの世話がおろそかになり、
お盆過ぎに巣箱前がクモの巣だらけになってしまいました。
特にクモの巣がひどかった1群で観察できた行動です。
画像が少なく、文章も下手ですみませんが・・・・。 |
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- 梅雨明けと共にジョロウグモの姿が目立って増え、お盆過ぎには人もまともに歩けないほどにクモの巣だらけになっていました。
- 特にクモの巣がひどい1群の蜂だけで観察されました。他の群では観察されません。
- 8月20日頃、クモの巣だらけの巣箱のまわりに、クモの巣に引っかからないようにホバリング飛行をする働き蜂を観察。
- その数、クモの巣だらけの空間に20〜30匹。
- 何をするでもなく、めいめいただそこに留まってホバリング飛行しているだけです。
- クモの巣にはすでに10〜20匹犠牲になった蜂がいました。
- あきらかに時騒ぎと違う飛行です。
- 早朝から、夕方まで、継続的に観察できました。同じ蜂か、交代しているのか不明。
- 他の群の外勤は、巣門から一直線に出てゆくが、この群はあきらかにスピードが遅く、ゆっくりとクモの巣をよけながら出入り飛行をしていました。
- クモの巣の量の割合に、犠牲になる働き蜂の数が少ない。(気がしました)
- 気が付いてから10日ほど観察しましたが、毎日同様に観察できました。
- その後クモの巣を取り払うと、翌日からは他の群と同じに一直線に外勤に出かけます。あきらかに出入りのスピードが上がっていました。正常な出入り。
- クモごとクモの巣を取り払ったので、その後はその群の巣箱のまわりもクモの巣が減り、上記の行動は観察されませんでした。
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この巣箱の群で観察 |
上 画像の巣箱で観察しました。後側から撮影したので巣門は向こう側です。
巣門の前の空間
※画像ではクモの巣は見えません
ミツバチも見えません |
この巣箱の前の空間です。後はサクラの葉が茂っているのでミツバチはこの空間を抜けて外勤に出かけます。
このトンネルのような通り道に縦横無尽にクモの巣がかかっていました。ここに20〜30匹のミツバチがホバリングで停留飛行をしていました。
勢いよく飛び出せば相当の数のミツバチが犠牲になるはずですが、ミツバチはクモの巣をよけるように慎重にこのクモの巣だらけの空間を抜けて外勤に出かけていました。帰って来る時も同様に慎重にクモの巣をよけながらの帰宅でした。
以上のことから、ホバリング飛行をしているミツバチは、道路標識または旗振りの役目をして、外勤蜂に対して安全通路を確保しているのではないかと仮説を立てました。
このクモの巣だらけの通路を往来するミツバチは、ホバリング飛行をしているミツバチを目印にして、クモの巣をよけているのではないか、ということです。
ホバリング飛行は早朝から夕方まで、ミツバチの活動している時間全般に観察されました。
ミツバチには、巣の前に張られたクモの巣に対抗する手段として、このような能力が備わっているのではないでしょうか。
なお、クモの巣を除去した翌日からは、ホバリング飛行しているミツバチは見られなくなり、巣門から一直線に飛び出し、鉄砲玉のように勢いよく外勤に出かけていました。
一度クモの巣を除去してからは、以前のようにクモの巣だらけになることは無く、ホバリング飛行をしているミツバチも観察されませんでした。
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このようなミツバチの行動は、すでに既知もものなのか、たまたま偶然の行動に間違った仮説を立ててしまったものなのか今後詳しく調べなければわかりません。
ご存知の方がおりましたら、ご一報くだされば幸いです。 |
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この仮説の証明は来年以降になりそうです。 |
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